麻那姫青少年旅行村と温見峠②

はちべい

2014年07月31日 20:21


前回のレポート以来『温見峠』や『国道157号』などで検索をしています。

国道の名が冠してあっても実際には酷道と呼ばれる道が結構あるのですね!

そんな酷道廃道を辿っているレポートもあったり。

今回は国道157号を走破してから調べていますが、最初から知っていたら?

若いころなら勇んで走りに行っていたかもしれませんが、半世紀も生きてきたら
危険なことぐらいわかってきているので、おとなしく大野市街へ戻っていたかも?




今回検索しているうちに合点がいったことがありました。



この『中島公園』という名称が気になっていました。

福井の地元の人は「なかじまこうえん」と呼んでいましたが、

ブログでよく拝見していたのは「麻那姫湖」

実はこの『中島』という地名は、かつてこの場所に存在した
西谷村の中島という村落からきているようです。

かつてここには130戸ほどの集落があったようですが、
半世紀ほど前の水害にてほとんど全戸が流されてその跡地を整備したとのこと。

大野市街から向かっていると山道が連続しているところで
いきなり広大な芝生広場が現れ疑問を感じていました。

その他にも、この国道157号を温見峠に向かう途中には集落があったようで、
『温見』の名称もかつて存在した集落ということです。

治水のためダム建設により湖底に沈んだり、
豪雪や不便さなどから集落が消滅して、
最後には西谷村という
行政区画自体も廃村になったとのこと。

これだけの山奥にもかつては多くの集落が存在して、
生活が営まれていたという事実に時代の流れを感じました。




色々と検索をしていたら、中京地区の方々には懐かしい響きの
【Let's ドンキホーテ】
という番組で国道157号を走った放送が
YouTubeのUPされていたりもしました。
(※中京地区で2000年前後に放送されていたアウトドア―番組です。)





と、前置きの文面が長くなりすぎましたが本編の国道157号走破です。

が・・・・・

実は写真があまりありませんのでさらっと終わってしまうかも?

そもそも酷道の意識もなく入り込んだ道のため、当初は写真を撮る意識もなかったので。。。。。。






最初に撮ったのがこの写真、

温見村落が存在していた時にメインストリートであった
通称『温見ストレート』を過ぎてから
徐々に登り坂がきつくなり山の奥へ向かい始めた所です。

路面がなぜかコンクリート舗装になっていたり、
小川を超える小さな橋もコンクリート一枚板?的だったり
橋には欄干すらなく
ハンドル操作を誤ったら脱輪しそうだったり。

このあたりでヤバイかも?と思い始めていました。

道の先は、

木々が鬱蒼と茂る山奥へと続いていました。


この先は急斜面を九十九折になった峠道。

高速道路等では険しい山道はなくほとんどトンネルで抜けてしまうので、
数十年ぶりに右へ左への山岳道を走りました。

しばらくすると峠の頂上と思しき場所に車が数台駐車。


こちらも車を停めて振り向くと、

福井県境を示す標識がありました。

ここが温見峠ということはわかりましたが、
この場所に5~6台の車が停まっているのに誰一人として人がいません。

展望台のような場所があるのかと見渡してみましたが、それらしき場所もなし。

先頭には黒塗りのベンツも停まっていたためなんだかちょっと薄気味悪くなり
そそくさと車に乗ってしまいました。

(※あとで調べたところここから能郷白山という越美山地の最高峰への登山口があったようです。)


ここから先は岐阜県となりますが、峠から下り始めるときれいにアスファルト舗装がされて
道幅も広くなった道路が続きました。

「岐阜県側は道路の維持管理が行き届いているのかな?」

なんて気楽なことを感じていましたが、すぐにその思いは。。。。。。。


左側側道は草が茂っていますが、すぐ下は崖です。

やはり険しい道のりには変わりありませんでした。

それでも対向車のすれ違い用に多少広くなった所もあり、
小さな沢があったので車を停めてちょっと休憩。



きれいに澄んだ水が流れており、手をつけてみたら冷た~い!

周辺は山々の深い緑に囲まれています。




このあたりまで来ると酷道にも慣れてきて、見通しの良いところで停車しながら








マイペースで車を走らせていると

路上を水が流れているところが散見されます。

しばらく進むと


段差注意の看板に【洗い越し】の文字が。

その先には

山から下りてきている沢の水が道路を横断しています。

先ほど停まって見た沢の上は小さな橋で超えていましたが、

その後は簡単な土管状の物を道路の下に埋め込んで超えたり、

U字溝を埋めてグレーチングで蓋をしただけだったり。


この場所は路面はアスファルト舗装をしてあるものの、
水が流れやすいように右手から左手に
傾斜をつけてあり、路面もくぼませてあります。

ネットで検索してみると【路上河川】とも言うらしい。

【沈下橋】とか【流れ橋】という大雨の際に橋が流れないように
工夫された橋があることは知っていましたが、
最初から橋を架けないで【路上河川】としてしまうという工法?

ある程度の雨量になると通行止めになるという表示は何度も見ましたが、
ちょっとした雨でもこの【洗い越し】はどうなっているのでしょうか?


この先、しばらく下っていくと民家らしき建物と、
伐採した木材を整理している人が現れ始めました。

このあたりは冬季通行止めになるとのことで、
夏場のみこちらで生活をして林業などに携わっているようです。




そういえば、福井側の【温見ストレート】の辺りも
人手が加わった様子が散見されていました。


廃村後も夏場には元住んでいた辺りで
林業や農業を営んでいるのかもしれません。


住んでいた村落が無くなってしまった方々の
心情を推し量ると・・・・・。



この辺りの岐阜県側には
冬季通行止め用に数か所のゲートがありました。


何度目かのゲートを超えた所で
ちょっと停まって振り返って見えたのが、

『落ちたら死ぬ』

の看板でした。

この看板は岐阜側から走ってくる車の方に向けられています。

福井側から来た私はたまたま停まって振り返ったので目に入りましたが、

福井側からの道路脇には

転落事故発生
とか
死亡事故発生

などのような看板が立っていたと思います。

当然左側路側の下は渓流に向かって崖になっていますので

写真を撮るような余裕はありませんでしたが。。。。。


その後は民家が現れ始めて、NEOキャンピングパークに行っていた際に

何度か立ち寄った『薄墨温泉』に到着。


ここから先は勝手知ったる道になるので

道の駅で一息ついてFBに画像をUPをしました。


出発から約2時間強?

平均速度としては20~30Km程度だったでしょうか。


知らずに入り込んだ峠道とは言え、天気も良く、

対向車もあまり来なかったため順調に通過できました。




紅葉の季節には素晴らしい景観になりそうですが、

もう一度この道を走ろうとは思わないかもしれません。

運転をしていると景色を見る余裕が無く、

同乗していると車酔いをしそうなカーブと

崖っぷちの恐怖で。







ということで何やら中途半端なレポートになってしまいましたが、これにて・・・・・・。





追)岐阜県側のルートは大規模な斜面崩落により7年間も通行止めになっていたようです。
  大崩落現場を補修した場所も通過したはずですが、
  運転に気を取られていて全く気が付きませんでした。






あなたにおススメの記事
関連記事